不動産売却で内覧の評価を上げるコツをご紹介
アパートやマンションの売却を考えている方の中で、不動産売却に欠かせないものが内覧です。
これは、図面や写真だけではわからない箇所などの確認などのために、物件を実際に見学することです。
内覧は毎回が一発勝負であり、この内覧の印象によって売却額は変動します。
大きな資産である不動産、少しでも高く売りたいですよね。
今回は、不動産売却の際に内覧の評価を高めるコツについてご紹介します。
□掃除と整理整頓
清潔感は内覧において最も重要なポイントです。
「普段の状態で構いません」と言う不動産業者もいますが、これを鵜呑みにしてはいけません。
掃除の行き届いた家は、見た目がキレイなので、その分売却額も高く見積もられます。
そのため、家中の見た目の清潔感を維持することが重要です。
今回は、特に清潔感をチェックされる場所についてご紹介します。
*玄関
1つの物件の内覧時間は平均して30分と言われていますが、その第一印象を決定付ける場所がこの玄関です。
内覧者が家中で最初にチェックする場所でもあるので、念入りに掃除を行いましょう。
砂や埃をほうきで掃き、余裕があれば水拭きをしましょう。
また、傘は最小限だけ置いて、靴を全て靴箱に収納することで、玄関を広く見せることができます。
玄関の清掃においてコツとなるのは消臭です。
玄関にこもる靴のニオイや生活臭は自分では気が付きにくいです。
内覧のために家に入ったとき、外とは違う独特の臭いがしたら悪印象です。
換気をするだけでなく、消臭剤や芳香剤の使用がおすすめです。
*リビング
家中で最も広い部屋だからこそ、その広さをアピールすることが効果的です。
例えば、家具の高さを揃えることで、奥行きのある部屋に見えます。
家具の配置を見直してみましょう。
整理整頓のコツは、床を見せることです。
見える床の面積が広いほど、部屋が広く見えます。
必要な物は収納して床の上にできるだけ物を置かないようにしましょう。
収納はもちろん大事ですが、最も効果的なのは物を減らすことです。
余分な家具や物を捨てて、リビング全体から物を減らすことで、その広さをアピールできます。
また、リビングは広さや清潔感に加えて、明るさも重要です。
照明を全て付け、カーテンを全開にして採光を取り入れることで、リビングの明るさを演出できます。
照明や窓ガラスを拭き掃除すると更に効果的です。
*水周り
トイレや浴室、キッチンなどの水周りの掃除って大変ですよね。
しかし、水周りは汚れやすいからこそ、内覧者が最も清潔感を気にする場所です。
浴室は水垢やカビ、髪の毛などを念入りに取り除き、内覧前には水気を拭き取りましょう。
トイレは臭いがこもりやすいので、消臭を忘れずに行いましょう。
壁紙も汚れやすいので、注意が必要です。
水周りの汚れは、基本的に市販の掃除道具で掃除を済ませることができますが、ハウスクリーニング業者に依頼することも1つの手段です。
プロ用の機材や洗剤が使われるので、ピカピカになります。
水の流れやシャワーの水圧などもチェックされるので、水周りの不調は事前の修理がおすすめです。
*共用部分
意外と見落としがちなのが共用部分です。
自分の部屋とは直接関係はありませんが、内覧者は、エントランスやゴミ捨て場なども管理が行き届いているかという点をチェックします。
せっかく部屋がキレイでも、その部屋に行き来する途中の共用廊下が汚く暗かったらマイナスイメージです。
電球が切れていたり、不用品が放置されているなど、自分で対応できない場合は早めに管理会社に連絡しましょう。
□内覧時における注意点
当日、内覧者に対する立ち振る舞いも物件の印象に影響を与えます。
居心地の良い環境構築や気持ちの良いコミュニケーションを図る工夫についてご紹介します。
*環境
ゆったりと内覧をしてもらうために、換気や適切な室温管理をしましょう。
内覧の時間帯は日中の明るい時間がおすすめです。
動き回るため、お茶は基本的に用意しなくても構いませんが、玄関に来客者用の新品のスリッパを用意しましょう。
*質問対応
内覧者は、生活環境やご近所付き合いのような実際に住んでみないとわからないような情報を必要としています。
このような質問に対してポジティブに答えることができると、物件のアピールになります。
しかし、部屋を案内する際の説明においては、過度なアピールは厳禁です。
売り込みにならないようにさりげなく言うなど、空気を読みながら内覧者との会話を楽しみましょう。
また、壁や床の目立つ傷や破損、設備の欠陥などがある場合は、正直に伝えることで、成約後のトラブルを回避できます。
目に見えない場所でも隠さずに申告しましょう。
□まとめ
今回は、不動産売却の際に内覧の評価を高めるコツについてご紹介しました。
清潔感・広さ・明るさの3つが内覧において重要な要素であり、そのためには掃除や整理整頓、照明の工夫などが必要です。
特に、玄関・リビング・水周り・共用部分には注意が必要です。
また、内覧時における立ち振る舞いも物件の印象に影響を与えます。
内覧での好印象が売却額に繋がるので、ぜひこの記事を参考に、内覧対策を徹底しましょう。