マンション売却するときの引っ越しのタイミングについて解説

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マンション売却をするとき、避けては通れないのは引っ越しの問題です。
引っ越しのタイミングは、マンション売却の時期によって異なります。
マンション売却をするとき、引っ越しには以下の2通りのタイミングが考えられます。
1つ目は、売れるまでは今のマンションに住み、売れてからの引っ越しです。
2つ目は、マンション売却前に新しい住宅を購入しての引っ越しです。
今回は、それぞれの場合について解説します。

□売れるまでは今のマンションに住み、売れてから引っ越す場合
これは、売却先行と言い、多くの不動産会社がおすすめしている手法です。
売却額が明確になるため、新居購入に関する資金計画を立てやすいです。
また、急いでマンション売却をする必要がないため、売却条件に関して余裕を持った設定ができます。

しかし、マンション売却は購入者次第であるため、売却の具体的な時期を予測しづらいです。
売却が決まり、売却契約を締結すると、定められた引渡し日までに、次の住宅を探して引っ越しまで完了させる必要があります。
この期間は通常1~2ヶ月程度です。

売却先行は、売却資金で新居を購入することが一般的です。
よって、売却者の住み替えを考慮して、契約上の引渡し日から実際のマンションの引渡しまで1週間~2週間程度の猶予期間を設定するという特約を締結することが多いです。

これを引き渡し猶予と言います。
しかし、このような特約があっても、売却決定から短い期間で新居を探すことから引っ越しまでしなければならないため、不安を持たれる方は多いです。

*仮住まい
引渡し日までに希望に適う新居が見つからないという場合も考えられます。
その場合、賃貸物件に仮住まいという選択もあります。

余分に引っ越し費用や家賃がかかってもったいないかもしれませんが、短期間で妥協して新居を決める必要が無くなるため、余裕をもった新居探しが可能になります。
新居を買い急いで、妥協した選択を迫られることもありません。
前もって仮住まいにかかる予算を準備しておくと安心です。

□マンションの売却前に新しい住宅を購入して引っ越す場合
これは、購入先行といいます。
新居購入を優先するため、引っ越しのタイミングには困りません。
もちろん、仮住まいを考える必要もありません。
また、売却物件には入居していないため、内覧希望者に生活感を見せずに内覧を案内できます。

*買い替え特約
売却予定のマンションに住宅ローンが残っている場合、売却するまで新居のローンと合わせた二重ローン状態となる可能性があり、その場合は経済的負担が大きいです。

二重ローン状態を防ぐために、買い替え特約というものがあります。
これは、設定した期限内にマンションが売れなければ、新居購入の契約を取消しできるというものです。
買い替え時には便利ですが、新居の売却者にとっては不利益が目立つ内容であるため、断られる可能性もあるので注意が必要です。

□タイミングよく引っ越しをするために
住み替えを経験したお客様から、「想像以上に手間や費用がかかる。」というお声をよく耳にします。

その中でも、引っ越しの負担は意外と大きいようです。
住み替えを効率よく進めることで、引っ越しを始めとした住み替えの負担を大幅に軽減することが出来ます。
ここでは、住み替えを効率よく行うポイントをご紹介します。

*同一の仲介業者を選ぶ
マンション売却の仲介と新居購入のための仲介を同一の仲介業者に依頼することがおすすめです。
一般的な住み替えは、マンション売却によって得たお金で新居を購入します。
同一の仲介業者の場合、売却と購入の決済を同時に行えるため、手続きに関わる負担が軽減されます。

*スケジュール管理
家の住み替えは、売りと買いの時期が離れすぎないよう同時進行がベストです。
しかし、その分手間が集中します。
特に、引っ越しは準備を含めると一朝一夕でできる作業ではないため、事前の準備が大事です。
数ヶ月単位での無理のないスケジュール管理がコツとなります。

*不動産売却
どうしても買い手が付かない場合、不安になりますよね。
不動産業者に直接マンションを売却するという方法があります。
仲介による売却の相場より安くなる傾向がありますが、スピーディーであるため、すぐにお金を手に入れたいという方におすすめです。

□まとめ
今回は、マンションを売却するときの引っ越しのタイミングについてご紹介しました。
売却先行と購入先行それぞれで引っ越しのタイミングは異なります。
売却先行は、マンション売却後に1~2ヶ月で新居への引っ越しを行わなければならないため、ハードなスケジュールとなりますが、仮住まいを行うことで対策可能です。

一方で、時間的に余裕のある引っ越しを行うには、購入先行がおすすめです。
しかし、二重ローンなどの経済的なリスクがあるため、注意が必要です。
このように住み替えに必須である引っ越しには、様々なパターンがあります。
ぜひこの記事を参考に、自分の状況に合わせてマンション売却のタイミングを検討してみてはいかがでしょうか。