5年間住んだマンションを売却したい!おすすめの時期は?

不動産売却

「5年間住んだマンションを売却して、引っ越したい…」
「売却するなら、お得に売って、引っ越し資金に充てたい…」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか?
そもそも「お得に」売却するとは、どういうことでしょうか?

お得に売るとは、時間をかけ過ぎずに、平均値より少し高く売ることではないでしょうか。
確かに時間をかければ、いい買い手が見つかり、更に高い価格で売却できるかもしれません。
しかし、今のマンションの売却に時間をかけ過ぎて、引っ越しに時間を割けないのは、もとも子もありません。
ここでは、「時間をかけ過ぎずに、平均値より少し高く売る」には、どの時期がおすすめか、ご説明します。

□5年住んだマンションの価値、価格
マンションを売却する上で、念頭に置かなければならないのが、築年数と売却価格の関係です。
築年数は、おおよそ5年刻みで価格は下落します。
中古マンションの築年数別平均価格については、東日本不動産流通機構のリリース「築年数からみた首都圏の不動産流通市場(2016年)」で扱われています。
築年数が0~5年の成約物件の平均価格は、4,895万円です。
一方、築年数が6~10年の場合、平均価格は4,243万円と、600万円の差があります。
つまり、5年間住んだあなたのマンションは、売却価格が下落する岐路に立っています。
築5年を越え、6年目に突入すると、あなたのマンションは築10年以内のマンションと分類されます。
築年数が5年のうちに売却するかしないかで、手元に入ってくるお金の額がかなり変わることを念頭に入れておきましょう。
まずは、お住いのマンションの築年数を確認して、いつまでに売却するか決めましょう。

□マンション売却までの大まかな流れ
次に、マンション売却にどのくらいの期間を要するのかお伝えします。
今回は「時間をかけ過ぎずに、平均値より少し高く売る」ための期間を説明します。
マンション売却のステップは、大まかに分けて3つあり、価格査定、売却活動、契約・決済です。

□価格査定
不動産会社に、価格査定をしてもらう前に、やるべきことがいくつかあります。

*必要書類を準備する
マンション売却には、権利済証が必要です。
紛失された場合は、別途手続きが必要なので、注意しましょう。

*住宅ローンの残債額を確認する
残債額の確認も、不動産会社に行く前に済ませましょう。
残債額が、価格査定で提示される金額を上回る場合は、差額を現金で用意する必要があります。

*相場を把握する
不動産会社に行く前に、あなたの部屋の相場を把握しておきましょう。
SUUMOやHOME‘Sなどのホームページで、似た条件で売り出されている物件の価格をチェックできます。

*不動産会社で査定してもらう
準備が整ったら、マンションの査定です。
近くの不動産会社に行きましょう。
不動産会社のWEBページから問い合わせてみるのもおすすめです。

*媒介契約を結ぶ
媒介契約とは、売却活動を依頼する際に結ぶ契約のことです。
この契約を結ぶことで、価格査定の手順は終了です。

価格査定の手順をお伝えしました。
早ければ1週間、遅くとも2週間で、できるでしょう。

□売却活動
マンションの売却活動は、人によって期間が変わってきます。
「時間をかけ過ぎず」に売るためには、この期間をいかに短くするかが、ポイントです。

*売り出し価格を決める
不動産会社の査定金額を参考に、決定します。
相場より少し高めの設定が、良いでしょう。

*内覧までに掃除をする
いつ内覧者が来てもいいように、部屋を掃除します。
部屋の物を減らして、スッキリ見えるようにしましょう。

*内覧対応をする
売却活動を始めると、見学の依頼が入ります。
早く売却するためには、依頼者のスケジュールを融通させることも必要です。
内覧前には、部屋をきれいな状態にしておきましょう。

*購入申込書を受け取る
購入申込書は、買付ともいい、買主の購入希望条件を提示した書類です。
この書類は、契約書ではないので、キャンセルされる場合もあります。

売却活動の手順をお伝えしました。
売却活動をスムーズに行えれば、短期間で売却できる場合もあるので、マンション売却において、やはりポイントになってきます。

□契約・決済
買主から購入申込書を受け取り、条件合意したら契約と決済に移ります。

*売買契約を締結する
売買契約日までに準備するものは、本人確認書類・実印・印鑑証明書・登記済証・仲介手数料の半金です。
売買契約当日は、全体で2時間程度要すると見込んでおきましょう。

*引き渡し日の調整をする
売買契約後、2週間〜1ヶ月後に引き渡しを行います。
引き渡し日は、平日の午前中にしか行えないので、注意しましょう。
決済と登記手続きを、その日中に行う必要があるためです。

*引っ越し作業をする
現地立会い日までに、引越しをしなければなりません。
物件引き渡し後に残置物が残っていると、契約違反になるので、注意が必要です。
現地立ち合い日までには何もない状態にしておくことがおすすめです。

*引き渡し・決済を行う
立会いが終わると、引き渡しです。
手続きは、主に買主が利用する住宅ローンの銀行で行います。

この手順を約1ヶ月で行います。
期間の割に立て続けにやるべきことがあるので、予め時間を確保しておきましょう。

ここまで、マンション売却までの流れを、お伝えしました。
売り出し期間は、売却者によって変わります。
この期間を短くして、時間をかけ過ぎないことで、お得に売却しましょう。

□マンション売却のおすすめの時期
では最後に、マンション売却のおすすめの時期をご説明します。
年間を通して、引っ越しが最も多いのは3月〜4月です。
進学、就職、転勤などが主な理由になるでしょう。
マンションの購入を検討している人は、6ヶ月前から物件を探し始めます。
4ヶ月前から、不動産会社などに赴くなどの行動を始めます。
これを合わせて考えると、おすすめの時期は10月〜12月頃と言えます。
10月、11月は、早くから物件を探している人に向けて、売却の戦略を練りましょう。
12月は年末年始と被りますが、お正月休みを利用して、マンションを探す方もいるので、需要があります。
時間に余裕があるのなら、10月頃にマンション売却できればいいですね。

□まとめ
マンション売却のおすすめの時期について、ご説明しました。
「時間をかけ過ぎずに、平均値より少し高く売る」には、10月〜12月がおすすめです。
マンション購入者の視点に立って、考えることが大事です。
また築年数5年は、マンション売却額の大きな境になることも、念頭におきましょう。
まずはお住いの築年数を、確認してみてはいかがでしょうか。