状況別徹底解説:マンションのローン、残ってるけど売却したい!

ローンが残っているマンションを手放したい、そう思う方もいらっしゃると思います。

住んでいるところの開発が進み、マンションが気に入らなくなったから引越しをしたい…。

ローンを払っていくのがしんどいからマンションを売却したい…。
マンションを売却したい理由は人によって様々です。

しかし、ローンが残っているのにマンションを売却なんてできるのでしょうか?

実は、「できる」が正解です。

今回は、ローン返済前にマンションを売却する方法とその注意点を、状況別にお伝えします。

画像の説明

□残りのローンを払うお金が現在の時点で十分にある方
残っているローンを払う余裕のある方は、売却前にまとめて一括で返済することでそのマンションを自由に売買できるようになります。

ローンを返済すると、そのマンションの競売権(返済がされない際に裁判所の権利を使って強制的に安値で売却できる権利)を銀行から剥奪できます。
この権利さえ取得すれば、マンションを自由に売買できるのです。

□マンションを売却すれば残りのローン(残債務)を十分に払える方
まずは
・マンションのローン残高…A
・マンションがどれくらいの値段で売れそうか…B
を算出してください。
Aは銀行、Bは不動産会社等で見積もりをしてもらうことで知ることができます。

そして、
B –( A+売却費用100万円)が0より大きければ、「一般売却」という形で売ることができます。
この場合特にリスクは発生しません。

□マンションを売却しても残りのローンが払えない方
上記の式
B –( A+売却費用100万円)がマイナス値になってしまうと、自分でお金を用立てて返済する方となります。
もし、売却の理由がローン返済が厳しく返済が滞ってしまっている状態の場合、最終手段として、「任意売却」という形で、マンションを売却することが可能です。

任意売却は競売と異なり、不動産業者の仲立ちにより、法的手段に訴えずにマンションを売却できます。
つまり、競売よりは高値でマンションを売れるため、その後の負担が大きく減ります。

しかし、任意売却には注意点がいくつもあります。
任意売却は自己破産の感覚に近く、売却の権利を得ることと引き換えに信用を失います。

例えばその後5年間以上、新しくローンやクレジットカードを利用できなくなる場合もあります。
少し頑張れば返せるかも…とお思いの方は、任意売却はやめておいた方が無難です。

□まとめ
ローンが残っていても、やむを得ない事情でマンションを売却することは可能です。
自分がどんな状況なのか、マンションはいくらで売れるのか、そういったことを知るには信頼できる不動産業者に仲介してもらいましょう。